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クルマ・技術
第61回 自動車技術会賞の受賞について
このたびマツダ株式会社(以下、マツダ)の研究者2名が、第61回自動車技術会賞において、社団法人自動車技術会より「論文賞」を受賞しました。
HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)とは、エンジンの着火までに燃料と空気を十分に混合し、圧縮自着火させる燃焼方式です。従来のガソリンエンジンに比べて低温で燃焼させるため有害な窒素酸化物やススがほとんど発生せず、高い熱効率により優れた燃費性能と大幅なCO2削減効果が実現できる究極のエンジン燃焼方式として実用化が期待されています。
本論文では、高圧縮比のガソリンHCCIエンジンにおいて、燃料組成の違いが燃焼時の着火性に及ぼす影響を解析し、さまざまな市場のガソリンに適用可能な自着火時期予測モデルを考案しました。また通常の火花点火燃焼で運転する際には、ピストン上死点付近での熱発生が、ノッキング(異常燃焼)の誘発性を高めることなく、出力を向上させることを明らかにしました。この研究結果は、世界一の高圧縮比(14.0)を達成し、燃費とトルクを大幅に向上させたマツダの新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の開発にも活用されています。
「論文賞」は、自動車技術に関係ある優れた論文を発表した個人会員およびその共著者に対して贈られるもので、マツダ以外から以下2名の方が共同研究者として受賞されています。
授賞式は5月19日(木)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において行われる予定です。
【ご参考】 ■社団法人自動車技術会 ■マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」サイト
■最近の自動車技術会賞受賞歴
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